社会的ストレスが健康を害することは認識されています。胃潰瘍からガンにいたるまでストレスと病気との因果関係は否定できないでしょう。

「恋人とケンカをした」「机が散らかっている」「仕事でミスをした」などのストレスを抱えたときに、肌が荒れた経験はありませんか?

気候の変化や紫外線、外的ストレスとは別に、体の内側、特に精神的な内的ストレスと肌は密接に関係しています。「肌は心を映す鏡」と言われる所以です。

このページでは内的環境、すなわち精神的なストレスと肌との関係を優しく解説させていただきます。精神的な内的ストレスと上手に付き合うことで、肌トラブル解消に繋げてください。

ストレスによりホルモンバランスが崩れる

心の乱れを引き起こす原因は、主にストレスです。過渡なストレスを感じると、身体がストレスに対応しようとして自律神経が乱れ、ホルモン物質を過剰に分泌します。自律神経が乱れると血行不良になり、十分な栄養が肌まで運ばれなくなるため、肌状態は悪化します。

過度なストれるにより男性ホルモンの量が増えることで皮脂分泌が過剰になり、毛穴のつまりや大人ニキビの原因になります。 また、副腎皮質ホルモンで、ストレスホルモンとして知られているコルチゾール(cortisol)がストレスによって多く分泌されると、肌の保水能力が低下してしまうので乾燥肌を引き起こしてしまいます。

ストレスにより活性酸素が発生する

また、ストレスを受けると体の中では副腎皮質ホルモンと一緒に活性酸素も発生します。活性酸素とは人間(生物)が酸素を体内に取り入れ、エネルギーを生成する時に発生する物質。活性酸素は、ウイルスや細菌などを除去してくれる身体にとっては必要な存在なのですが、過剰な活性酸素は正常な細胞を酸化(サビ)させてしまします。また、ストレスにより血管が収縮し、開放されて血液が流れるときにも活性酸素は発生します。慢性的なストレスにより過度に発生した活性酸素により、コラーゲンが減少し、シワが増え、肌老化が進行することも判明しています。

ストレスを解消して健康な肌に

ストレスは知らず知らず肌の健康を蝕んでいきます。しかし、ストレスは常につきもので、無くなることはありません。大事なのは、ストレスを大げさに捉えず、上手に付き合うことです。日常のちょっとした気持ちの持ち方で、ストレスは軽減されるのです。十分な睡眠とリラックスを心がけて、ストレスと上手につき合っていきましょう。