コラーゲンとは

コラーゲンと聞くと、美容に特化した成分のようなイメージがありますよね。

実はこのコラーゲン、人間の身体の全タンパク質のうち約3分の1を占めていると言われており、人間が生きるためには絶対必要な成分なのです。

コラーゲンはロープを三つ編みにしたような、らせん構造のタンパク質で、肌や筋肉、骨、関節など全身の細胞と細胞の間に存在しています。

コラーゲンは、細胞をつなぐ接着剤のような役割と、外から細胞を守る役割を担いながら身体を形作っているのです。

ちなみに、身体の中にあるコラーゲンのうち約40%は皮膚に存在しています。

コラーゲンは肌に使われるとは限らない

コラーゲンはタンパク質ですので、そのままでは分子量が大きすぎるため、消化されてアミノ酸の小ささに分解されないと腸から吸収されることができません。

一旦アミノ酸に分解されて体内に吸収されたアミノ酸が、体内で再びコラーゲンに戻るかどうかはわかりません。

人間はタンパク質を摂って、アミノ酸という細かい分子の状態で体内に吸収された材料を使って必要なタンパク質を作り上げています。

しかし、体内で作るタンパク質の種類と量を自分でコントロールすることは不可能なのです。

つまり、コラーゲンを摂ってもコラーゲンは身体中の様々な場所で使われるため、必ずしも肌のために使われるということはないのです。

コラーゲン入り化粧品の効果効能

コラーゲン入りの化粧水などを肌につけたら美肌効果はあるのでしょうか?

コラーゲンは、真皮にあって肌の弾力を保つ役割を担っているものなので、表皮には存在しない成分です。

通常のコラーゲンを肌表面に塗ったからといって分子のサイズが大きすぎるのでそのまま皮下に吸収され真皮に届くということはありません。

そもそも肌にはバリア機能という有害な物質の侵入を防ぐ働きがあるので、簡単に成分が吸収されることはないのです。

コラーゲンはすぐれた保水力を持つタンパク質ですので、コラーゲン入り化粧品を使った場合、肌からの水分を逃さず保湿するという潤い効果は期待できます。

ただし、肌本来の保湿力が高まったのではなく、あくまでも保湿膜を肌表面に作っているだけだということを忘れないでください。