尿素は、生体の代謝に使われ、尿中に排出される生体成分の一つです。無色で匂いのない結晶で、水によく溶けます。
尿素の機能性の特徴として、保湿作用があり、角質層に存在して皮膚の水分を保持することができる、という点が挙げられます。
主な成分は乳酸、クエン酸塩、アミノ酸類などで、いずれも保湿効果のある成分です。
尿素は、その性質から、湿潤剤としてシャンプーや化粧品に配合されたり、髪の毛の膨潤剤として使われます。また、尿素軟膏として、医薬用に使われることもあります。
ただし、刺激性があるので、顔まわりなどの柔らかい皮膚に使う際は、配合に注意する必要があります。
尿素は、科学的につくり出すことができますが、尿から濃縮分離させる方法もあります。成人は1日に30gほどの尿素を排出するとされています。