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生活習慣の改善で髪育

髪の毛は肌の一部であり、体の一部です。髪育を考えるなら、髪にだけ特別なことをするのではなく、健康的で、体に良い生活をすることが第一です。特に意識したいポイントは3つだけです。

バランスの良い食事

髪の毛の99%を構成するのはタンパク質です。タンパク質は、筋肉や爪、皮膚など体のほとんどの部分を構成しているので、生命維持に関係ない髪の毛に送られる優先順位は低くなります。日頃から、不足させないよう心がけましょう。

タンパク質

動物性タンパク質(肉、魚、卵、乳製品など)と植物性タンパク質(大豆、ピーナッツなど)で、働きは同じです。ただ、動物性のほうが吸収率がよく、植物性のほうが血中コレステロールを下がる働きがあるなど、それぞれ利点があるのでバランス良く摂取する必要があります。

ミネラル類

亜鉛は特に重要で、不足すると毛母細胞の細胞分裂がスムーズに進みません。メラニン色素の合成に必要な銅、鉄分も髪質を守る上で大切なミネラルです。ミネラル類はわかめなどの海藻に多く含まれるため、「わかめは髪に良い」と言われます。

ビタミン類

特に髪に良いとされているのが、タンパク質の代謝を助け、髪の成長を促すビタミンB群です。ビタミンCはタンパク質の構成を促進、抗酸化作用もあります。ビタミンEは血流を促進します。ビオチンは毛細血管を太くして血流を促進。まんべんなくとることで、相乗効果が期待できます。

抗酸化成分

生活習慣病や老化などを促す活性酸素は、髪にもNGです。活性酸素を抑える抗酸化成分は積極的に摂取しましょう。ビタミンCやEのほか、βカロテン(にんじんなどの緑黄色野菜)、リコピン(トマト)、カテキン(緑茶)、アントシアニン(ベリー類)などがあります。

質の良い睡眠

髪の成長には成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンとは、体の成長、修復を助けるホルモンで、夜の睡眠時に最も多く分泌されます。特に、眠った直後から90分間のノンレム睡眠のときに、1日の約70%の成長ホルモンが分泌されています。

適度な運動と体重管理

髪の毛に栄養を運ぶのは血液です。その血液の流れが悪いと、当然「薄毛」につながります。血流が悪くなる最大の敵は脂肪です。目に見えて肥満の人はもちろんですが、最近では痩せている人でも血中に脂肪が溜まって、血流が低下している人もいます。有酸素運動で血流を良くしたり、軽い筋トレで基礎代謝をアップさせましょう。