便通・お通じを良くするお茶に注意
「飲むだけで痩せる、キレイになる!」
「宿便をどっさり出します!」
などと目ににすれば、便秘症で悩んでなくても試してみたくなると思いますよね。
世の中には、「便秘解消!」のような宣伝文句で注目を集める健康食品があります。
「食品だから安全」と言われると、そんな気がしてしまいますよね。
しかし、なかには医薬品成分が検出され、健康被害が報告されている食品もあるので注意が必要です。
センナに含まれるセンノシドに注意
例えば、センナ茶。
これには、刺激性便秘薬である生薬「センナ」と同じ成分(センノシド)が含まれています。
日本の法律では、センナの果実・木葉・葉柄・葉軸は医薬品に相当し、茎の部分は非医薬品、つまり食品に利用することができます。
しかし、茎部分にも薬効成分であるセンノシドが含まれていることがわかっています。
ゴールデンキャンドル、キャンドルブッシュも要注意
さらに、センナの疑似植物であるゴールデンキャンドル、キャンドルブッシュといった植物の木葉・葉軸・花などにもセンノシドが含まれていて、摂取量や頻度、摂取シた人の体質によっては、ひどい腹痛や下痢を起こすことがあります。
センナの被害体験
あるエステサロンでは、便秘解消を目的とした腸マッサージコースを提供していますが、施術の前後に出されるお茶がじつはセンナ茶だったそうです。
体験者はマッサージの効果だと思い、せっせとエステサロンに通いつめました。でも実際は、センナの下剤作用で便が出るようになっただけ。
健康のため、腸のためにも、こうしたサービスに騙されるようなことはないようにしたいものです。
センナを常用すると腸が悪化する
刺激性の下剤(便秘薬)を毎日服用すると、次第に薬の効果が少なくなり、薬が増えて便秘薬依存になっていくケースがあります。
センナ茶を常用すると、それと同じことが起こるのです。腸壁は真っ黒になり、絨毛がなくなり、便秘や下痢どころかもっと深刻な状況に陥るケースもあるかもしれません。
センナについては、腸が悪化する恐れがあることが知られるようになり、敬遠する人も出てきました。商品名や原材料に「センナ」という言葉を表示すると商品が売れなくなるからでしょうか?
最近では、材料名を英語表記にしたり、疑似植物であるゴールデンキャンドル、キャンドルブッシュなどに変えて販売されている健康茶も見られます。
【便秘解消茶のまとめ】
ダイエット茶や複数の成分がブレンドされたお茶を飲む場合は、成分や原材料もきちんとチェックしましょう。
インターネット通販や個人輸入をする際には、特に注意が必要です。
ダイエット食品や漢方薬といったものは、できれば薬局の対面販売で購入したいもの。用法・容量をきちんと守ることも大切です。
お茶だと、下剤よりも罪悪感が薄れるので、痩せたいからとか、便秘が治るならと、ついたくさん飲んでしまいがちです。
また、漢方と聞くと安全で健康にいいと信じてしまう傾向があるようです。
しかし、いくらお茶や漢方であっても、センナは要注意。