細胞が元気になる水
毎日どのような水を飲むかが健康を左右しまので、細胞が喜ぶ水を体に送り込んであげましょう。また、細胞が喜ぶ水は、腸内細菌が元気になる水でもあります。
細胞が喜ぶ水の最低条件は、人の手を加えていない生水であることです。殺菌や有害物質を取り除くために、塩素などの薬品を入れたり、加熱したり、蒸留したり、ミネラルなどいっさいの不純物をろ過して純水にしたり、そうした不自然なことを行うと、細胞を元気にする生理活性が失われてしまいます。
生理活性のある生水とは、殺菌や有害物質の除去などをせずとも、安心して飲めるほどクリーンな自然のままの水のことです。一般名で言えばミネラルウォーターです。
ただし、この名称にも注意が必要です。日本では、加熱殺菌、ろ過、沈殿、原水の混合、ミネラル分の調整、ばっ気(空気を溶け込ませること)などの処理をした水も、ミネラルウォーターと名乗ってよいことになっています。
しかも、ミネラルの含有量の規定がないため、ミネラル成分がほとんど入っていない水もミネラルウォーターの名で売りに出されています。人の手を不自然に加えた水に、細胞レベルから元気になる生理活性は、残念ながらありません。
日本の水の中から生理活性のあるものを探すには、ラベルに「ボトルドウォーター」と書いていないこと、「非加熱」と書いてあることは、最低限チェックしてください。
ミネラルウォーターの良い点
天然水の持つ健康作用は、水に含まれるミネラルにあります。ラベルを見て、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルがバランスよく入っている水を選ぶとよいでしょう。
天然のミネラルをバランスよく含むのは、鉱泉水か鉱水、温泉水です。これらの水は磁鉄鉱や石灰岩などを含む厚い岩盤を通り抜けて、数十年かけて地底に湧き出した水です。岩盤という天然のろ過装置を長時間かけて通って出てきているため、細菌ひゃ有害物質などは含まず、天然のミネラルをバランスよく含有するという特徴があります。
また、アルカリ性であることも重要なポイントです。アルカリ性の鉱泉水や鉱水、温泉水には、活性酸素の毒性を抑える作用があり、長寿の水、若返りの水となります。
ちなみに、水に含まれるミネラルの中で、長寿に最も役立つのは、カルシウムです。天然水のカルシウムは、イオン化されいて粒子が細かく、体内へほぼ100%吸収されます。そのカルシウムは、骨や歯を形成するだけでなく、イライラや不安などの精神の乱れを解消し、腸管の動きをよくする働きもあります。
マグネシウムの働きも重要です。マグネシウムには体内の隅々まで水分を行き渡らせ、新陳代謝を活発にする働きがあります。便を柔らかくする整腸効果もあるので、便秘の人はなおのこと、マグネシウムの含有量の多い天然水を選ぶとよいでしょう。
もう一つ、健康に役立つ天然水のポイントを挙げるならば、サルフェート(硫酸塩)を含むことです。サルフェートには高い利尿作用があり、老廃物などの有害物質を体外に排出する力に長けています。細胞を活性化する力もあり、痩身効果も期待できます。
アルカリ性の超硬水でダイエット
ダイエット効果を期待できるのは、アルカリ性の超硬水です。天然水は、ミネラルの含有量が120ミリグラム/1リットル未満を軟水、それ以上を硬水、180ミリグラム/1リットル以上を超硬水と分類されます。肥満の改善をめざすならば、硬度のさらに高い1000ミリグラム/1リットルのアルカリ性の水を食事前に1杯飲むことをおすすめします。
理想のミネラルバランスは、カルシウム2:マグネシウム1です。ただし、硬度の高い水は、内蔵にかかる負担が大きいため、腎臓の悪い人と就寝前の飲用は避けましょう。胃腸が弱っている人は、硬度の低い水から徐々に慣らしていくとよいでしょう。