美肌力アップのための睡眠のコツ

人間にはリズムがあり、1日のなかで自律神経の交感神経と副交感神経が交互に働いています。夜になると、副交感神経が優位になり、心身がリラックスモードになることで眠りを誘発することになります。アクティブな交感神経から、眠りへと誘う副交感神経へとスイッチさせるには環境づくりが大事になりますので、快眠のためのコツを紹介します。

睡眠で大切なのは時間よりも質

よく肌のゴールデンタイムという言葉を耳にしますが、”10時までに寝なければいけない” ”毎日7時間は寝ないといけない”とストイックになりすぎても、それはストレスのもとになります。重要なのは自分の睡眠リズムを作ること。睡眠時間は5~6時間が目安ですが、起きた時に疲労やだるさを感じず、気持ちよく目覚めることができれば、時間にこだわる必要はありません。

リラックスすることで副交感神経が優位になると、まず浅い眠り(レム睡眠)に入り、続いて深い眠り(ノンレム睡眠)へ。約1時間半のサイクルで浅い眠りと深い眠りを繰り返し、だんだん眠りは浅くなり、自然な目覚めにつながります。この深い眠りのときに、細胞分裂を促す成長ホルモンが分泌されるのです。

質のよい睡眠をとるためには

1時間前にはスマホ、パソコンをオフ

ベッドの中にスマホを持ち込んでメールやSNSをチェックしたり、ゲームをしたり・・・。これでは、自律神経は休まらず、穏やかな眠りは訪れません。できれば、寝る1時間前にはスマホやパソコンのスイッチはオフにしましょう。

1時間前から照明をダウン

眠りを促すホルモンであるメラトニンは、目に入る光の量が減ると分泌量が増えます。明るすぎる照明は刺激になるため、心も体もリラックスするためには、できれば明かりは消した真っ暗な状態がベスト。暗闇が苦手な人は、顔から遠い足元や部屋の隅に、明るさを抑えた照明を置きましょう。

下着などの締めつけを避けて

きつい下着やインナーを着けて寝ると、血行が悪くなって眠りを妨げてしまいます。体を締めつけないゆったりしたものを選びましょう。また、靴下も脱ぐようにしましょう。睡眠中は汗をかきやすいので、素材は吸湿性の高いコットンやシルクがおすすめ。ガーゼパジャマなどもおすすめです。

寝具

枕の高さは7cm前後がベスト。一般的には仰向けに寝たときに、正しく立ったときと同じ首のカーブになるように支えてくれるのが、体に合う枕です。首の後ろにあたる部分が女性の場合7cm前後、後頭部にあたる部分が5cm前後の高さのものが理想です。

寝る時は胃を空っぽに

睡眠直前に飲食したり満腹状態で寝ると、消化のために胃が働き続けるために、体が休まりません。また消化不良を起こしやすく、それは腸に負担をかけることになります。栄養が吸収されにくくなり、便秘の原因にもなります。食べたものをきちんと消化し、胃の中を空っぽにするには、就寝3~4時間前には食事を終わらせておくのがベスト。朝は腸が動き出し、空腹で目覚めるのがベスト。朝食で栄養を摂り、きちんと便意をもよおし排出することで、美肌サイクルのリズムを整えます。

アロマオイルを活用

香りでリラックスへ導くアロマを焚いてみるのも一案です。ラベンダー、スィートオレンジ、カモミール、マンダリンなどの香りが眠気を促すといわれています。自分が心地よいと思う空間をつくり、リラックスした眠りを手に入れてください。

ノンカフェインのハーブティー

コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインは、脳を刺激し覚醒させます。就寝前は控えるようにしましょうい。寝る前に飲むならホットミルクやハーブティー(眠気を誘うのはカモミール)がおすすめです。

難しい内容の本を読む

人間の脳は安定を好むので、難しい物事に出会うと休む方向に働きます。就寝前に難しそうな内容の本を読むのもおすすめです。逆に夢中になって読んでしまう本は、脳が冴えてしまうことになります。

ストレッチやヨガなどの軽い運動

息が上がらない程度のストレッチやヨガなどの軽い運動で少し体温を挙げ、体温が下がりだした頃にベッドに入れば、眠りのスイッチが入りやすくなります。だたし、激しい運動は目が覚めてしまうので逆効果となってしまいます。