若々しさはエピゲノムで決まる

太り気味の人は、年齢以上に老けて見える傾向にあります。貫禄を感じさせるからでしょう。

貫禄といえば聞こえはよいですが、要は年齢以上に老けて見えているわけです。

50歳を過ぎたら、エピゲノムの差はどんどん開いていきます。

若々しい人はより若々しく、老けている人は年寄りくさくなっていくわけです。

年齢とは一つの記号のようなものです。50歳を過ぎたら、身体年齢や寿命を決めるのは、エピゲノムです。

適正体重をオ-バーしている人は、体重を適正値まで落とし、若々しさを取り戻すことが長生きの秘訣。

若い頃の環境は若さを取り戻す

アメリカで行われた大変興味深い研究結果を紹介します。

実験は、80歳以上の50名を対象に、彼らが20代の頃の環境を徹底的に再現した場所をつくり、50日間そこで生活してもらうというものでした。

テレビもラジオも60年前の番組が流されるという凝りようで、青春を謳歌した環境で暮らすと、人にはどのような変化がもたらされるか調査したものです。

50日後、80歳以上の50人のうち30%以上もの人が、なんと20代の皮膚圧に戻っていたということです。皮膚圧とは、肌のハリのことです。

「若い頃の環境は、若さをつくる」ことが実証されたのです。

若い頃の環境や生活習慣は、高齢者のエピゲノムをも変化させるのです。

環境次第で遺伝子は若返る

生活のしかた次第で、遺伝子を書き換えて若返らせることができるのです。

遺伝子を若返らせるには、自分の中から若々しいエネルギーが溢れ出るような環境に、努めてでも自らを置くことです。

若い頃によく聞いた音楽を流すのもよいでしょう。自分より若い年代の人たちと積極的に交流するのも大事なことです。

新しいことに臆することなく挑戦し、ワクワクドキドキと胸がときめく趣味を一つは持ってください。

環境次第で遺伝子は若返ります。