アルブチンとは、コケモモや梨などに含まれていて、メラニン合成を阻害する効果のある美白成分です。
アルブチンは、1990年、資生堂による申請で医薬部外品として承認された美白成分で、通常はβ-アルブチンを指しています。現在は、その特許期限が切れたために、多くの美白化粧品にこのβ-アルブチンが配合されるようになりました。その後、江崎グリコがβ-アルブチンの10倍以上チロシナーゼを阻害するα-アルブチンを開発しています。
皮膚が紫外線の刺激を受けると、色素細胞内でメラニンが生成されるわけですが、その最初のステップがアミノ酸であるチロシンというアミノ酸とチロシナーゼという活性酸素の結合です。アルブチンには、活性酸素のチロシナーゼを抑制する働きがありますので、チロシンとチロシナーゼの結合量が減少し、メラニンの生成が抑えられるということになります。