コウジ酸とは、味噌や醤油を製造する際に使われる「麹菌」の培養液から抽出された美白成分です。

麹を扱う日本酒作りの職人さんの手が白く美しいという理由から麹の研究が進められました。発酵の過程で作り出されるコウジ酸に、メラニンの生成を抑える働きがあることが分かり、1988年厚生労働省によって美白有効成分として認められました。

2003年、発ガンの危険性が疑われ、一時的にコウジ酸の製造が中止されたことがありましたが、追加の安全性試験で問題はないとされ、再び化粧品への使用が許可されたという歴史があります。

コウジ酸は、シミのもととなるメラニン色素を作り出す酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制することにより美白効果を発揮する成分ですが、糖化による肌の黄ぐずみ(肌が黄色くにごった状態)を改善する作用もあります。