ナノとは、大きさの単位で、1ナノメートルは百万分の1ミリメートルになります。日本人の髪の毛の太さはだいたい0.1mmですので、1ナノメートルは髪の毛の約10万分の1ということです。
ある物質をナノメートル(nm)単位の微細な粉末にしたものがナノ粒子で、通常は100ナノメートル以下のサイズをナノ粒子と呼ぶことが多いようです。化粧品では、酸化亜鉛や酸化チタンなどのナノ粒子が日焼け止め商品に、マイカやシリカなどのナノ粒子はファンデーションなどに使われます。ナノ粒子を使用することにより、液状化粧品の肌上での滑りが向上したり、ファンデーションの使用感の向上、化粧崩れしにくくなる、などにつながります。
ナノ粒子の作り方は、原料の塊を砕いて作る粉砕法と、金属原子を生成させて作る科学法があります。
これまで化粧品の原料として使われてきた鉱物であっても、それがナノ粒子になることで、体内に吸収されて悪影響を及ぼさないかが懸念されています。