ヘーゼルナッツ油は、ヘーゼルナッツの実を搾った油で、主要産地のヨーロッパでは、食用としても、医薬用や美容用としても、昔からとても重宝されているオイルです。圧搾法でていねいにつくられたヘーゼルナッツ油は、ヘーゼルナッツのすばらしい香りがし、甘美で濃厚な木の実の風味を持っています。その香りと味わいを生かして、料理やお菓子作りなどに最高級のオイルとして使われます。

ヘーゼルナッツ油は、各種ミネラル分を多く含み、ナッツオイル特有の使い心地である、しっかりとした豊かな保湿力を持っています。バスオイルとして使うときは、ほんの小さじ4分の1ほどを直接湯船に入れ、よくかき混ぜて入浴します。湯上がりの肌がなめらかにうるおい、ボディクリームなどが必要なくなるほどです。湯冷めもしずらく、お風呂から出た後もポカポカと温かさが持続します。

ヨーロッパ産のヘーゼルナッツ油は、保湿成分である「オレイン酸」を75%ほどと豊富に含んでいます。南米産のヘーゼルナッツ油には、細胞の再生を促す貴重なパルミトレイン酸が約25%も含まれているのですが、残念なことに、日本では現在、パルミトレイン酸を含んだ種類のヘーゼルナッツ油はなかなか手に入れることはできません。ですから、パルミトレイン酸源としては、マカデミアナッツ油や馬油などがおすすめです。