亜麻仁油とは、北米産の健康オイルで、亜麻の実(種)を搾ったオイルです。

亜麻は、アメリカ、カナダ、ロシア、インド、北アフリカ、南米など、さまざまな地域で栽培されていますが、近年、特に北米を中心に、亜麻仁油の高いα-リノレン酸含有率が注目を浴びています。

亜麻仁油は、アンバランスな油の摂り方からもたらされる、体や皮膚のさまざまな不調を調整する健康食品として注目されるようになりました。動脈硬化や心臓病、血圧降下、皮膚疾患の改善など、いろいろな臨床効果が報告されているようです。

肌との相性がいいようであれば、バスオイルとして使うこともおすすめです。亜麻仁油の脂肪酸の構成の特長を見ると、しそ油やえごま油ととても似た働きをするということがわかります。

亜麻仁油は、医薬品をなるべく使わず普段の食生活を改善することで、体調を整えようとする北米の自然食の運動の流れの中で注目を浴びてきたオイルですので、海外では、無農薬、有機栽培の製品の開発が熱心に進みました。

亜麻仁油は、しそ油、えごま油同様、オイルの中では最もデリケートで酸化の速い部類ですので、メーカーの中には、わざわざ完全遮光の特別な容器を開発して販売するといったところもあるようです。それだけのケアをしても酸化の速いオイルですので、開封後は冷蔵庫に保存し、2ヶ月ほどで使い切ったほうがいいようです。