頬骨に沿って左右対称に同じ大きさにできる、薄くぼやけたようなシミです。境界がはっきりした形ではなく、その形が肝臓に似ていることから肝斑(かんぱん)と命名されました。肝斑は、肝機能との関係性は全くありません。

肝斑は、30~40歳代の女性に多く発症し、男性にはほとんど現れないのも特徴のひとつです。

肝斑の原因やメカニズムはまだ解明されていませんが、妊娠期や更年期、経口避妊薬(ピル)服用中、などに肝斑の発症が多く、閉経後しばらくすると消滅することが多いことから、女性ホルモンが大きく影響していると指摘されています。

また、ストレスも肝斑発症の原因とも考えられています。ストレスによりホルモンバランスが崩れ肝斑が現れるということのようです。さらに、摩擦などによる微弱な炎症も肝斑を悪化させる要因となります。

肝斑の治療法のひとつにレーザー治療が挙げられますが、肝斑にはかえって、悪化させる事があると言われていますので注意が必要です。